帯状疱疹とワクチン接種について 20250218版

帯状疱疹はどのような病気ですか?

帯状疱疹は、水ぶくれを伴う発疹、いわゆる水疱が皮膚に分布している神経に沿って帯状に現れるウイルスによる感染症です。水疱が見られる23日前からかゆみや痛みを感じるようになり、1週間程度の時間がたつと水疱がからだのいろんな場所にでき、発熱、頭痛といった症状がみられることもあります。通常は24週間で皮膚の症状がおさまります。

子どもの頃に水痘(みずぼうそう)にかかると、水痘・帯状疱疹ウイルスがからだの中で長期間潜伏した状態(症状が出ない状態)で感染が続いています。これが加齢や疲労によって免疫が低下したときなどに「帯状疱疹」として発症します。また、皮膚症状が治った後も、長い間痛みが残る帯状疱疹後神経痛になる可能性があります。原因となる水痘・帯状疱疹ウイルスに対しては、大人の9割以上が抗体を持っていることから、既にほとんどの人が感染していると考えられ、誰もが帯状疱疹を発症するリスクがあります。

 

帯状疱疹の予防法は?

帯状疱疹の予防は、できるだけ健康的な生活習慣を保つことが大切です。食事のバランスに気をつけ、適度な運動と十分な睡眠を心がけましょう。さらに、50歳以上の方については、ワクチンを接種することで、発症予防、重症化予防が期待できるとされています。治療の中心は、ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬です。より早期の投与が効果的といわれていますので、痒みや痛みのあとに水疱が出現したりしたときは、できるだけ早く受診しましょう。2025年4月ころより、自治体から接種に対する助成金が出ることになるそうです。この機会に帯状疱疹ワクチン接種をご検討してはいかがですか?

 

当院ではいつでも接種の受付をしております。お気軽にお電話でお問い合わせいただくか、診察の際にスタッフにご相談ください。

 

帯状疱疹予防に関する詳しいホームページ 「帯状疱疹予防.jp」

 

帯状疱疹ワクチンについて

 

ワクチンの名称

生水痘ワクチン   

「ビケン」

組換帯状疱疹ワクチン

「シングリクス」

種類

生ワクチン

不活化ワクチン

対象

50歳以上

50歳以上または    

高リスクの18歳以上

接種回数

1

2

当院の接種費用

8800

22000円/回

接種方法

皮下注射

筋肉注射

発症予防効果

69.80%

96.60%

持続性

5年程度

9年以上

課税世帯負担額

(助成額)

5800

3000円)

15400/

6000円)/

非課税世帯負担額

(助成額)

4620

4180円)

11000/

11000円)/

生活保護世帯負担額

(助成額)

440

8360円)

無償

22000円)/



※ 助成金の一例を示しましました。自治体によって助成額が異なります。詳しくはスタッフにお問い合わせください。

※ 助成金を利用した接種は、2025年4月以降となるそうです。開始日時がわかり次第、お知らせします。それ以前の接種は全額自己負担となります。

pdf シングリクスを接種する方への案内(GSK).pdf (0.32MB)