定期健康診断・特定健診などのオプション検査について
定期健康診断・特定健診などのオプション検査
ここに示す以下の項目は、定期健康診断や特定健診に追加して行うオプション検査です。定期健診・特定健診と同時に検査した場合の料金ですので、単独の検査の料金とは異なります。なお、定期健診料金とは別に追加のご負担(自由診療 消費税込)となりますので、ご了承ください。定期健診とは別に単独で検査したい場合の料金は参考価格を示しています。
(1)腫瘍マーカー検査 5種セット男性用11000円 女性用11000円 (税込)
腫瘍マーカー検査は、がんのスクリーニング(ふるいわけ)として行われる血液検査です。腫瘍マーカーが陽性だからといって必ずしも、がんがあるわけではなく、反対に陰性だからといって完全にがんが否定できるわけではありません。しかし、数値の上昇はがんの進展に比例することが多く、定期的に受けて数値の上昇をとらえることでがんの早期発見につながります。個別の検査を行うと1つのマーカー当たり4000円程度なので、5種で20000円になります。定期健診との同時検査で、かつ5種セットのほうが9000円お得です。
男性用腫瘍マーカー5種セット
PSA(前立腺がん)
AFP(肝細胞がん)
CEA(消化器がん)
CA19-9(すい臓がん、肝臓がん、胆のうがん)
CYFRA(肺がん)
女性腫瘍マーカー5種セット
CA125(卵巣がん、子宮がん)
AFP(肝細胞癌)
CEA(消化器がん)
CA19-9(すい臓がん、肝臓がん、胆のうがん)
CYFRA(肺がん)
(2)甲状腺機能セット検査 3種4400円
甲状腺機能検査は、血液検査であり、血液中の甲状腺ホルモンの量を測定し、甲状腺の機能を評価する検査です。甲状腺は、全身の代謝を調節する甲状腺ホルモンを分泌する臓器で、この検査によって甲状腺の機能亢進や低下を調べることができます。健康診断や人間ドックで甲状腺の異常を指摘された方、動悸、息切れ、体重減少、疲労感、むくみ、便秘などの症状がある方、家族に甲状腺疾患の人がいる方にお勧めします。また、女性更年期症状を訴える患者さまの中には、甲状腺機能の亢進や低下がみられる方が頻繁におられます。女性更年期検査との同時検査がおすすめです。
甲状腺ホルモン(FT3、FT4、TSH IFCC)を測定
(4)女性更年期検査 2種セット 3850円
女性更年期検査は、50歳前後の方で、異常な発汗、体のほてり感などが気になる方におすすめの血液検査です。併せて甲状腺機能検査もされるほうがおすすめです。血液中の女性ホルモンを調べます。なお、妊娠中またはホルモン剤(ピルを含む)を服用中の方は数値が正確には出ませんので、検査はお受けできません。
血中女性ホルモン(エストラジオール・FSH)を測定
※ 妊娠中・妊娠疑いの方は測定できません。
※ 妊娠中は項目によって数値が高い値になる場合があります。
※ 妊娠中、子宮全摘後・卵巣全摘後の方、ホルモン補充療法中(ピルも含む)の方は正しく判定できませんので検査できません。
心臓の負担が増加すると血液中に分泌されます。心不全の診断や重症度評価に用いられる血液検査です。
NT-proBNP
(6)腸内フローラ検査 16500円(税込) 単独の場合19800円(税込)
腸内フローラとは、腸管内に生息している細菌の集合体で、私たちの腸内には100兆個以上の細菌が住み着いています。近年、「腸内フローラ」が私たちの健康に密接に関係している事が研究で解明されており、 腸内フローラの乱れにより様々な病気にかかる危険が高まることも分かってまいりました。(腸炎、大腸がん、乳がん、肥満、アレルギー、動脈硬化、糖尿病、自閉症など)ご自身の腸内フローラバランスを知り、自分にあった生活習慣の改善をすることが重要です。検査は便潜血検査同様に糞便の検査を行います。
(7)骨粗鬆症検査(超音波骨密度測定) 3850円(税込)
かかとに超音波を当てて骨密度を測定します。痛みなどは一切ありません。
(8)アミノインデックスリスクスクリーニング(AIRS) 25300円(税込) 単独の場合28600円(税込)
アミノインデックスリスクスクリーニング(AIRS)は、血液中のアミノ酸濃度を測定し、健康な人のアミノ酸濃度のバランスと比較して統計的に解析することで、がんの可能性と将来脳卒中や心筋梗塞、糖尿病にかかるリスク、認知機能低下の可能性を調べる検査です。がんは胃がん、肺がん、膵臓がん、前立腺がん(男性のみ)、乳がん・子宮がん、卵巣がん(女性のみ)が対象となります(リスク評価の検査であり、がんであるか否かを確定診断するものではありません)。また、脳卒中・心筋梗塞は今後10年以内に、糖尿病は4年以内に発症するリスクを、認知機能は現在認知機能が低下しているかを評価します(現在脳卒中や心筋梗塞、糖尿病、認知症の方も検査は受けられますが、それぞれのリスク評価の対象外となります)。
アミノインデックス リスク スクリーニング(AIRS)
(午前のみ)
血液検査:血中アミノ酸濃度から、がんや脳卒中・心筋梗塞、糖尿病、認知機能低下のリスクを調べます。
※ 食後8時間以上あけていただくため、午前中のみの検査です。アミノ酸含有のサプリメント、スポーツ飲料、アミノ酸製剤、牛乳、ジュースなども食事と同様にお控えください。また、妊娠中、授乳中、透析中、先天性代謝異常、がん患者(治療中を含む)の方、日本人以外の遺伝子をお持ちの方(外国の方 日本人のアミノ酸濃度バランスを指標に評価するため)は検査できません。現在、脳卒中や心筋梗塞・糖尿病・認知症の方も検査は受けられますが、それぞれのリスク評価の対象外となります。
※ 妊娠中・妊娠疑いの方は受診できません。
(9)脳梗塞・心筋梗塞発症リスク検査 13200円(税込) 単独の場合16500円(税込)
LOX-index:超悪玉コレステロール(酸化変性LDL)と動脈硬化を進行させるLOX-1というタンパク質の血中濃度を測定し、脳梗塞や心筋梗塞の将来的な発症リスクを調べます。結果により生活習慣を改善し、予防に役立てることができます。
※ リウマチや発熱のある方、妊娠中及び出産後3か月以内の方は検査数値が高く、コレステロールや血圧を下げる薬、抗血小板薬などの動脈硬化症の治療を服用されている方は検査数値が低く出る可能性があります。検査結果は薬の服用を続けた場合のリスクを示したものとなります。
(10)Viewアレルギー39検査 14300円(税込) 単独の場合17600円(税込)
アレルギーで特に上昇する血液中のタンパク質を調べる血液検査です。39種類のアレル物質(アレルゲン)に対する反応を調べます。自分のアレルギーが何を原因となっているのか知ることができます。
(11)心臓超音波検査 (心エコー) 11000円(税込)
超音波検査はレントゲン等、X線検査による被ばくの心配がありませんので、妊婦や乳幼児でも安心して検査を受けることができます。胸部左側に機器(プローブ)を当てて、超音波(エコー)により心臓を観察します。心臓は血液を全身に送るポンプの役割をしています。超音波検査を行うことで、心臓の形、構造などを見る形態的診断と、動きを見る機能的診断ができます。
ベッドに仰向けもしくは左向きに寝ていただき、検査します。痛みは一切ありません。
肋骨と肋骨の間から覗き込むように心臓を観察するため、プローブを当てた箇所が多少圧迫感を感じるかもしれません。また、患者さんに息止めなどをお願いする場合があります。女性医師、女性看護師が検査にあたります。この検査は医師と検査日を設定して、定期検診や特定健診とは別の日に行う必要があります。
(12)運動負荷心電図(トレッドミル) 16500円(税込)
運動負荷心電図は、電動式で動くランニングマシーン(トレッドミル)の上で、歩行からジョギングまでの運動を行い心臓に負荷をかけることで、虚血性心疾患の有無、心機能の評価、治療効果や予後の判定、不整脈(運動誘発不整脈)などを評価します。
検査の方法
心電図用の電極(測定パット)、常時血圧計を装着し、患者さまごとに設定された目標心拍数に達するまで、ランニングマシーン(トレッドミル)上を歩行からジョギングまでの走行をしていただきます。この検査は医師と検査日を設定して、定期検診や特定健診とは別の日に行う必要があります。検査には、医師、看護師、理学療法士などが立ち会います。所要時間はおおむね1時間です。
注意事項
検査中に胸が痛いなど、自覚症状が出現した場合はすぐに検査に立ち会う医療スタッフにお伝えください。多少負荷をかけた運動をしますので、発動きやすい服装、運動シューズをご用意ください。また、汗が気になる方は、着替えやタオルのご用意していただくと良いかもしれません。足や腰に痛みがある方や、歩行困難な方は予約時に申し出てください。
(12)ホルター心電図検査 18000円
通常の12誘導心電図とは異なり、1日(24時間程度)連続で、携帯型心電計により心電図を記録します。たまにしか出現しない不整脈をとらえることができ、通常の心電図記録中には記録できなかった波形の変化等を記録します。この検査では、不整脈の発見と診断、虚血性心臓病の発見と診断、薬物治療や心臓に係る手術などの効果や予後の判定に用いられるものです。
検査時に装着する機器の準備に要する時間は10分程度です。5枚の電極(測定パット)を胸にはります。記録機器を身に着けていただきます(肩から下げるタイプと、ベルト状に腰に巻くタイプがあります)。記録は原則24時間です。
記録中は、検査の為に無理に安静にしてたりする必要はなく、いつもと同じ生活をしてください。記録中は「運動した時間」、「睡眠、起床時間」、「症状の有無」、「症状の種類」などの行動記録をしていただきます。また、装着中は入浴、シャワーはお控えください。24時間後に自動で停止します。
※ まれに張り付けたパットの粘着テープによる発赤やかゆみを訴える方がいますが、測定中はなるべく我慢してください。測定終了後、かゆみ止めなどを処方することができます。