リハビリテーション科外来の開始について 20240904

リハビリテーション科外来の開始について

 

当院では、従来から心臓リハビリテーションを行ってきましたが、これに加えて、来る10月1日より、運動器リハビリテーションを開始いたします。

 

心臓リハビリテーションについては、こちらをクリックしてください。

 

運動器リハビリテーションとは?

運動器リハビリテーションとは、運動器と呼ばれる骨、関節、筋肉、腱、じん帯、神経などの体を動かすことに関わる組織全てにかかわる病気やケガを持つ患者さまに対するリハビリテーションをいいます。運動療法、物理療法などを組み合わせて、患者さまごとのリハビリテーションを行います。

 

運動療法、物理療法、薬物療法の組み合わせ

運動器リハビリテーションのメインであり、主に理学療法士、作業療法士による体の柔軟性を高める訓練や筋力をあげる訓練です。運動器リハビリテーションを受ける患者さまは、運動器に痛みを伴う方が多く、単に腰痛や肩の痛みなどと言っても原因や重症度は患者さまごとに異なります。当クリニックでは患者さま一人一人に合わせた個別の運動療法を重視してリハビリテーションプログラムを考えます。

リハビリテーション科外来は、理学療法士や作業療法士による施術が中心です。施術にあたっては、最新の運動療法のための機器(物理療法)も組み合わせ、最適な運動療法をご提供します。また、医師による痛みの緩和のための注射や飲み薬、湿布薬など(処方せんを発行)といった薬物治療も組み合わせ、痛みの改善に加えて、心身機能の回復と生活の質(QOL)の向上に努めていきます。

当クリニックでは、医師の指示のもとに緊密な連携を取りながら、理学療法士や作業療法士といった医療専門職スタッフが患者さま1人1人の状態に応じた運動器リハビリテーションを提供いたします。

 

リハビリテーション科(外来・運動)の診療時間

月~金 14:00~17:30

  運動器リハビリテーションは20分で1つの単位となります。

  1回の予約で、医師再診と監督+2単位(40分)のセットです。保険医療の対象ですので、1回の目安価格は以下のようになります(初診時の診察、検査、処方せん発行、再診時の検査、処方せん発行などの費用は含まれません。別途ご負担いただきます)。

1割負担の場合 おおむね1450円程度

3割負担の場合 おおむね11350円程度

  リハビリテーションの回数は、医師の診断と患者さまの病状、ご都合を調整して決めますが、週1~2回の通院リハビリテーションとなります。

  WEB予約の場合は、リハビリ科(午後・運動)を選択して、ご予約ください。

  お電話、受付でのご予約の際は、初診の際は、通常のご予約、再診は「リハビリ科の午後の運動」をご予約ください。

0266-72-9129

 

理学療法士とは?

理学療法士は、PTPhysical Therapist)とも呼ばれ、リハビリテーション医療の中心的役割を担う医療専門職(国家資格)です。医師の診断に基づいて患者さまの治療計画を作り、運動療法や物理療法などを行い、さまざまな基本動作の機能回復や改善を図ります。

作業療法士とは?

作業療法士は、OTOccupational Therapist)とも呼ばれ、患者さまが日常生活や社会生活が送れるように、身体的活動(動く)、精神的活動(考える)、社会的活動(働く)の要素を含んだレクリエーションや作業を通じ、患者さまの対応カや機能の回復・改善を図ります。

 

当院のリハビリテーションの概要

骨や関節の病気に対するリハビリテーション

関節の痛みをやわらげ、関節の動きや筋肉のスムーズなつながりと連動の改善を目指すリハビリテーションです。

対象となる病気:肩関節周囲炎、肩腱板断裂(手術治療後)、変形性膝関節症、変形性股関節症、腰部疾患(変形性腰椎症・腰部脊柱管狭窄症・腰椎椎間板ヘルニア等)など。

アスレチックリハビリテーション

スポーツなどによる外傷やその後の障害に対するリハビリテーションであり、スポーツリハビリテーションとも呼ばれます。機能回復訓練に加えて、再発を防ぐためのアドバイスをさせていただきます。

呼吸リハビリテーション

肺の病気などによる息切れ、咳、たんなどの症状を改善し、ご自宅や日常生活において、安定した呼吸を行えるよう、呼吸運動の練習や息切れの軽減を目的としたリハビリテーションです。

 

初診のながれ

リハビリテーション科でご予約いただきます。

(電話予約 0266-72-9129 または WEB予約からリハビリテーション科を予約)

ご予約日当日、受付を済ませ、問診にお答えいただいたのち、医師の診察を受けます。

医師が患者さまごとにリハビリテーション指示せん作成し、理学療法士、作業療法士に渡します。また、医師はお薬による処方が必要と判断した時は、お薬の処方せんを出します。

初診当日は、理学療法士、作業療法士がリハビリに特化した問診を行います。必要に応じて、医師の指示せんによる物理療法、運動療法をテストします。終了後、次回のリハビリの予約を取ります。

クリニックの会計を行っていただき、お薬のある場合、処方せん原本と引き換えにお薬をお受け取り、薬局の会計をしていただきます。

 

再診のながれ

ご予約当日、まずクリニック受付でリハビリ受付を済ませてください。この後、当院待合室で血圧測定を行い、リハビリ担当の理学療法士、作業療法士からの呼び出しをお待ちください。

理学療法士や作業療法士は、患者さまのお体の状態を観察し、機能評価を行います。それにより患者さまの状態を把握し、改善するための課題を見出します。

リハビリの実施

問診と評価に基づき理学療法士・作業療法士による運動療法、物理療法を実施します。

リハビリテーション終了後、クリニック受付で会計をしていただき、次回のリハビリのご予約を確認して終了です。

理学療法士、作業療法士は、患者さまのリハビリテーション終了後、再度評価を行い、リハビリテーションの効果を確認します。

また、毎月に1度以上、リハビリテーション実施計画書を作成し、患者さまと現在の状態を把握し今後の目標を共有していきます。

医師、看護師、理学療法士、作業療法士による患者さまごとのカンファレンスを行います。当クリニックでは週1回カンファレンスを実施し、患者さまの身体の状態・リハビリ状況を報告し、今後の治療方針について話し合います。

改良を重ねながら、リハビリテーション実施計画書を変更し、これに基づき引き続きリハビリテーションを行っていきます。

 

理学療法士、作業療法士は、患者さまの運動療法や日常生活動作(ADL)訓練、拡散型圧力波治療器、温熱療法などによる物理療法などを実施します。

 

当クリニックにおけるリハビリテーション機器一覧

ショックマスター(拡散型圧力波治療器)

慢性的な腰痛や肩こり・四十肩・五十肩・筋肉疲労の回復・パフォーマンス能力のアップ・アキレス腱炎・テニス肘・野球肘・疲労骨折 症状回復や能力を高めることができます。

チェストプレス

身体を支える動作、肩関節・胸郭の可動性と安定性の改善

レッグプレス

起立・着席動作の改善と足・膝・股関節周囲の安定性向上

ヒップアブダクション

歩行の安定性向上と股関節周囲の可動性と安定性の向上

トレッドミル

いわゆるランニングマシンです。運動によって、心肺機能を高め、体幹をトレーニングすることができます。

ケーブルカラム

体幹の安定性を高め、四肢の重さ・動き、外力に対し、体幹と脊椎を制御する筋力、バランス、敏捷性、柔軟性等を複合的に効率よく引き出すことができるようになります。

握力計

ダンベル

平行棒

歩行訓練用階段

心臓リハビリテーション用システム一式

(腰椎・頸椎牽引器 準備中)

(超音波刺激装置 準備中

(総合電流刺激装置 準備中

(ホットパック 準備中